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省エネ事例

プラント、蒸留塔だけではなく、建屋、生産設備、クリーンルーム空調など幅広い省エネをご提案

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三菱ケミカルグループの工場・生産設備の現場にて得たプロセス・動力設備のエネルギーシステム構築の豊富なノウハウと、エネルギー構築を事業計画段階から工場・生産設備建設段階、運転・保守段階、既存設備やプロセスの改良・改善までを一貫して実施・支援する中での広範で多角的なエネルギー構築力を活かし、広範で多岐にわたる生産設備全体の最適なシステムを検討することにより顧客満足の最大化を実現します。

強み・特長

1プラントのプロセス・動力設備のエネルギーシステム構築だけでなく、建屋、クリーンルーム、生産設備での省エネをご提案できます。

2個々の設計会社や機器メーカー等に捉われない最適設計が可能で、コストや省エネ効果など、お客さまのご要望にお応えします。

1. プラント省エネ事例

省エネ事例としては、排ガス・廃熱改修、熱交換器の運転管理、蒸気ドレン回収利用、ボイラー・炉の燃焼・運転管理、ポンプ・ブロワーの運転管理などがあります。

2. 蒸留塔省エネ事例

ピンチテクノロジー

既設蒸留塔の省エネ化、能力増強、原料変更、塔本体の更新の場合に熱力学的解析(ピンチテクノロジー)による水蒸気量削減廃熱回収等の可能性を検討します。

既設蒸留塔の省エネ検討としては、原料供給段の変更、還流比の減少、フィード予熱、中間加熱・冷却があげられます。原料供給段の変更では、原料組成が変わると理想曲線が不自然に歪む場合は、フィード段を改善すると還流比を下げられる可能性があります。フィード予熱では、フィード段で理想曲線の水平部分が上向きな場合、フィード予熱の余地があり、下向きの場合は予冷却の余地があります。還流比の減少では、目的の分離に対して、十分な段数がないと理想曲線が横軸から大きくずれる場合は、段数の追加により還流比を下げられる可能性があります。中間加熱・冷却では、理想曲線と現実の縦軸差が大きければ中間加熱・冷却による省エネの余地があります。

充填物見直しによる改善

トレイを充填物に見直すことで、省エネ改善できます。

  • 能力増強
  • 純度向上
  • 塔底温度低減
  • 省エネ
  • 塔底加熱熱源減少
  • 差圧低減

3. 生産設備省エネ事例

熱源機の省エネ

熱源機の台数制御による効率向上

100%能力機器×1台の時の30%能力よりも50%能力機器×2台で台数制御を行った場合、1台が60%で運転できるため、より効率の高い運転が可能となります。

熱源機器の能力はピーク負荷時を元に選定。
しかし、年間を通すと低負荷時(30%程度)の能力で稼動している時間が長くなっている。

冷熱源一年間負荷率

台数制御の適正化

3台の台数制御を行っている場合

1/3+1/3+1/3=1
機器の保守を考慮し、ペース機を切替ながら台数制御をおこなっている場合。

1台を高効率機器に更新

1/3+1/3+1/3=1
ベース機を高効率機器に固定し、負荷の変動については主に高効率機器で対応することができます。

シミュレーション解析を用いたクリーン空調の最適化

気流、温度、室圧等の解析により、クリーンルームとしての「空調設備の最適化」が図れます。

  • 最適化=高性能+低コスト

気流解析と湿度解析の図

廃熱回収

ボイラー・炉等で排出される熱を回収し、発電・熱変換を行い建屋の空調・蒸気製造を行います。

廃熱回収した熱は、発電、空調、蒸気、冷水として近隣施設に供給されます。冷凍能力250kWの廃熱回収空調利用の例として、削減量は電力量48,960kWh/年、CO2換算量は27.1t-CO2/年、原油換算12.4kL/年となります。

運転最適化

プロセス制御を高度制御技術でチューニングする事で、安定で経済的に最適な運転を実現します。

期待効果
  • 生産能力3~5%増産
  • オペレータ負荷軽減
  • 省エネ3~5%低減
  • 警報・操作回数1/3~1/8

プラントの高度制御による、運転安定化(安全・安定操業、警報・操作低減)と経済運転・品質安定化(設備能力の最大活用、省資源・省エネルギー、品質バラつき最小化)が可能となります。

撹拌最適化

撹拌翼の最適な形状を流体解析にてシミュレーションします。

撹拌翼の改善で反応等を効率良くおこなう事により品質向上と省エネ向上をおこなう事ができます。

4. 建屋省エネ事例

建屋の省エネとしては、空調機、配管、冷熱源、温熱源、受変電室、生産設備、屋外照明の制御を行います。

5. クリーンルーム運用空調エネルギー最適化(ムダ・ムラ無くしEco運転)

クリーンルームの詳細診断

詳細診断により、運用に合せた最適空調運転をご提案します。

  • 最新高効率機器、高効率システムへ更新のご提案
  • 現状設備の改造による最適な設備・運転のご提案

機器の過大選定が判明!

(最大負荷時でも約7割の能力で満足)

モニタリング実施による効果実例

エコモードの提案と効果

クリーンルームの空調は、夜間に生産停止・一時生産停止を行っても止めることができません。
エコモードでは止めることのできない空調機の運転を制御し省エネを実現します。

エコモードのポイント

  1. 1.
    省エネ温湿度設定
    • 設定された温度レンジ内で最も省エネとなる温湿度に自動設定する
    • 表面および壁内結露が発生しない、温湿度とする
  2. 2.
    省エネ風量設定
    • 塵埃や虫の侵入を防ぐ為、陽圧を確保する
    • 設定された省エネ温湿度を満足できる風量を確保する
    • 法定換気量以上を確保する

年間ランニングコストの約5.5%削減!

電気・A重油においてランニングコストの削減に成功!エコモード運転中および切り替え時の空調性能についても検証済

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