作業者行動センシングシステムの開発

〜IoT(Internet of Things)を活用した作業者動線可視化〜

労働集約型生産現場向けソリューションの開発

近年当社では、作業者の人数が多く、かつ、手作業の比率が高い労働集約型生産を行っているお客様の案件が増えてきております。生産性向上を検討する際、労働集約型の生産現場では、設備の稼働状況およびモノの動きを把握するだけでは不十分で、作業者の動きも把握する必要があると考えました。そこで昨年度から、営業本部、技術本部、生産ロジスティクスおよびシステムソリューション事業部という、当社の各部署を統合した体制で作業行動のセンシング機能の開発に取り組んでいます。

ビーコンとウェアラブルデバイスを用いた測位技術で作業状況を把握

作業者が多く、手作業の比率が高い工場の生産性向上を検討するためのツールである「作業者行動センシング機能」はIoTを活用した次のようなシステムです。生産現場の作業場所にビーコン(Bleutooth電波により場所IDを定周期に発信)を設置し、その電波を受信するウェアラブルデバイス(スマホも可)を作業者が装着することにより、作業者がいる場所をリアルタイムにクラウドに通知します。そして、作業者の現在位置および作業導線履歴をWEB画面で表示するとともに、MS-EXCELのツールにて作業動線の定量化(作業場所間の移動回数、滞在時間等のデータ生成およびグラフ化)を行います。

工場建設時に付加機能としてご提案

 

汎用的なデバイスを用いており、セットアップが容易で、かつ、低コストなシステム構成となっております。また、当社としては工場建設と合わせて機能提供できる点がメリットです。すでに、機能評価のためにフィールドを提供していただいたお客様の工場へ展開しているほか、食品分野のお客様から引き合いのあった案件に本機能を盛り込むなど、生産支援ソリューションとして、次のような機能の提案を開始しています。

 

センシング機能単独

・同一作業者の日別動線パターンと同一作業の作業者別動線パターンを比較することで作業管理の高度化を図る

・作業場所間の移動回数および作業場所の滞在時間情報による改善検討における改善前ベンチマークと改善後の定量的比較

生産管理システム・設備稼働情報との連携

・作業標準時間の把握、製造原価精度の向上、生産計画精度の向上など

現状、当社の作業者行動センシング技術とそのシステムは、実工場でのフィールドテストを経て、ビーコンとウェアラブルデバイスを用いた簡易センシング技術の開発を完了しています。しかし、今後も世の中の技術動向をウオッチしながらお客様のニーズに最もフィットした機能を開発し、お役に立てるべくまい進していきます。