施工実績

サンエムパッケージ株式会社様
本社工場建設工事

お客さまの声専門性の高いプラスαの提案力

サンエムパッケージ株式会社様
代表取締役社長三宅馨様

サンエムパッケージ株式会社様は、国内トップシェアを誇る不織布を用いた医療用マスクのパイオニアとして「広く世界のお客さまに安心していただける製品を安定して供給する。」を品質方針に掲げ量質ともに「世界No.1のマスクメーカー」を目指されています。

プロジェクトの詳細や当社を選んだ理由について、代表取締役の三宅馨様にお話を伺いました。

本社工場建設は、御社事業においてどのような位置づけとなりますか?

三宅様:
本社工場外観2004年にここ(静岡県島田市)に本社工場を建設する前は、金谷を本社工場としてマスクを中心にエコキャップなど主要製品を生産してきました。
当時から不織布のマスクメーカーとして国内では大きなシェア獲得をしていましたが、品質も生産量もさらにもう一段上の「世界No.1のマスクメーカー」となるために、マスクだけの専門工場を作りたいという思いがあり、新しい場所で全くゼロベースから「世界No.1になるために必要なことは何なのか?」「マスクを作る上で最適な環境とは何か?」「最も効率が良い作り方とは何か?」ということを突き詰めながらこの工場を立ち上げました。


新工場建設に御社が抱えられていた生産や物流に関する課題をお聞かせください

三宅様:
この工場では、年間約1000種類5億枚の多種多様なマスクを生産しています。もちろんお客さまの要望も、形状、機能から納品形態までさまざまです。このように多品種多ロットの状況下では、いかにして“生産環境”と“効率化”を最適化するのかということが大きな課題となります。
先ず“生産環境”は、品質にとって大きな課題です。どれだけ清浄度を上げられるか、そしてどれだけコンタミを防げるか、ということを一番に考えました。

お客さまも製薬企業さんが多いため、医薬品並の管理が求められます。生産ラインのクリーン度はクラス10万を実現していますが、コンタミを防止するため作業員の入退室の着替えにも細心の注意を払っています。また不織布は埃が出やすいため、素材開発から埃が出ないような工夫をメーカーさんと共同で考えています。
次に“効率化”は、最も大きな課題です。当社の生産ラインの生産機械は、すべて自社開発です。製品によって機械の形も大きさもそれぞれ異なるため、生産ラインはどんどん延びて行きます。すべてOEM生産ですのでA社さんのもB社さんのもC社さんのもあって、中身は似通っているけど、パッケージはすべて違うなど、お客さまの個別の製品形態に応じた要求にすべて応えていかなければなりません。それで年間約1000種類5億枚ある訳です。
したがって、設備、人、モノの動線をいかに効率的にレイアウトし、いかに柔軟に対応するのかということが最も重要な課題になります。その点では、三菱ケミカルエンジニアリングさんには、工期中でもプラスαのご提案をいろいろといただけたことはとても良かったなと考えています。


当社を選んだ決め手をお聞かせください

三宅様:
当社としては、建物が欲しかったわけではなく、欲しかったのは、世界No.1になるための“最適な環境”であり、“最適な物流”であり、“最適な効率”が欲しかったのです。建物を作ってくれる所はたくさんありますが、では物流はどう考えているのか?当社の機械はどう配置すればいいか?そんな細かな要求に応えてくれる会社はありませんでした。
しかし、三菱ケミカルエンジニアリングさんはご提案をいただいた時から工期中、完成後も常に専門的な立場から「これはこうすべきではないでしょうか?」と当社が抱える課題に一緒に向き合い考えてくれました。このことが大きな決め手だったと思います。三菱ケミカルエンジニアリングさんにお願いして本当に良かったと考えています。


本社工場建設の過程および稼働後を通じ特に評価いただけるポイントをお聞かせください

三宅様:
先程から申し上げておりますが、建物のパースとか図面とかを持ってきて、このスペースであればこういう形で建物が建ちますよ、それはどこの建設会社さんでもそこまではやっていただける。その時に、「どこに倉庫を配置したら」とか、「その倉庫をこういう形にしたら」といったアイディアと言いますか、そこから当社の中からも「じゃあどうしたらいいだろうか」という流れができる。
当社内部に建物の設計や、レイアウトの専門家がおりませんので、三菱ケミカルエンジニアリングさんに色々な専門的な知識含めてアドバイスをいただけたのが非常に大きかったと思います。

また、特に印象深かったのは、本社工場が完成した直後に鳥インフルエンザの騒動がありマスク需要が一気に増加したのですが、それに生産を間に合わせることができたことです。工期中も予期せぬ課題を解決しながらも三菱ケミカルエンジニアリングさんの尽力で予定通りオンタイムに竣工し稼働させていただきました。もし工期が1ヶ月でも遅れていたら本当に大変なことになっていたと思います。


今後の工場の展開についてお聞かせください。

三宅様:
現在は、「モノ作りを極める」をテーマにさらなる生産環境と効率化を目指し世界一の工場を作りたいと考えています。一昔前までは「モノ作りは海外で」という風潮がありましたが、この工場でモノ作りを極めたいと考えています。工場長とも「2年後にはコスト競争力でも中国と変わらない生産性までもって行こう」と話しています。その結果として、世界No.1の地位を不動のものとしたいと考えています。


代表取締役社長 三宅 馨様(中央)
須貝 富男様(左から3番目)
小長谷 雅俊様(左から2番目)
当社:馬(左)、米田(右から2番目)中川(後列)、秦野(右

※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

お客さま情報

お客さまサンエムパッケージ株式会社様Open in New Tab
事業内容一般用、医療用マスクなどの製造

プロジェクトデータ

分野 樹脂・フィルム・不織布
業務範囲 設計・施工

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