東洋科学株式会社様(オーナーレポート)

東洋科学株式会社様
取締役 安井 孝 様

素材へのしっかりした知見と信頼感

東洋科学株式会社様は、「時代のニーズを科学する」をスローガンにマーガリンなどの食品容器から電波吸収体用の発泡スチロールの開発など技術指向の高いパッケージングメーカーとして「トータルパッケージングシステム」を目指しておられます。

星の里新工場建設は、御社の事業においてどのような位置づけとなりますか?

東洋科学 星の里工場

安井様:
当社は、1946年に創業者の小林が魔法瓶の製造を開始したのが始まりです。その後1960年代にアイスクリーム容器やマーガリン容器の製造で特許を取得したこともあり、特に雪印乳業さん今の雪印メグミルクさんとは古くからお付き合いをさせていただいております。星の里新工場は、当社のかすみがうら市にあるマーガリン容器の製造ラインを移設する形で、隣接する雪印メグミルクさんの工場にマーガリン容器を納入することを主力に建設しました。

新工場建設において、御社が抱えられていた生産工程や物流に関する課題をお聞かせください。

安井様:
かすみがうら市の工場は、当社が買収した会社が運営していた既存の工場を改造し製造していましたのであまり効率的なレイアウトとは言えませんでした。主力工場は茨城県古河市にありますが老朽化しており、双方まとめて新工場を立てようという話もありましたがなかなか実現できずにおりました。星の里新工場は、雪印メグミルクさんが、2012年に厚木にある乳製品やマーガリン製造ラインを星の里に新工場を建設し統合するという計画が持ち上がったことをきっかけに、当社も雪印メグミルクさんと同じ工業団地内に工場があった方が安定供給の面で多くのメリットが見込めるだろうということで急遽建設を決めました。安定供給とは、品質とコストの両面があると考えています。品質的には、効率的なレイアウトや新たな設備の導入によりより一層の品質の向上が見込めること、また納入先が近くなることで物流コストの削減も可能になり、お客さまにとっても喜んでいただけると考えました。

当社を選んだ決め手をお聞かせください。

安井様:
マーガリンの容器は、原料としてポリプロピレンを使うことが多いのですが、古くから容器の開発段階から三菱ケミカルさんと一緒に材質の検討をさせていただいたという経緯もあります。MECさんは、そういった素材の部分からプラスチック業界に対する方向感覚をしっかり持っておられると感じています。容器メーカーとして「製造現場とはどうあるべきか」ということをお話ししても全く違和感がありませんし、やはり素材に対する知見がしっかりされているということが安心感や信頼感に繋がっていると思います。

新工場建設の過程(設計段階、施工段階)及び稼働後を通じ特に評価頂けるポイントをお聞かせください。

安井様:
先ずは、短納期ですね。2月に着工して10月に稼働という非常に厳しい工期で仕上げて頂いたことです。その間もかすみがうら工場から設備や人の移設準備。当然一時的に生産をストップさせる訳ですから、できるだけその期間を短くして新しい工場で速やかに生産を開始したいなどなど当社の状況もご理解していただき柔軟に対応して頂いたと感じています。特に現場管理は現場所長の方の力量も素晴らしかったと思いますが、短工期という厳しい条件の中で安全管理やスケジュール管理など徹底してやっていただきMECさんにお願いして本当に良かったなと感じました。

短工期での建設

徹底した安全管理やスケジュール管理

機能面でも効率的なレイアウトやゾーニングを導入したことはもちろんですが、生産能力の低い工程と高い工程の中間に自動ストッカーを入れ活用することでバッファ機能をもたせ生産性を非常に上げることができたのも大きなポイントだと感じています。さらにトーレーザビリティなどの履歴管理もPCで自動管理できるようになり、衛生面でもほぼ無塵に近いクラス5万の製造環境が実現でき、より一層安定した品質が出せるようになったと評価しています。

自動ストッカー導入による効率化

クラス5万の製造環境

後の工場の展開についてお聞かせください。

取締役 安井 孝 様(右)
当社第2本部
プロジェクト第2営業部 大城 雄志(左)

安井様:
星の里工場は、工場用地の半分くらいしか使っていませんので将来的に拡張しやすいフレキシブルな構造にしてあります。今はマーガリン容器だけですが、今後は雪印メグミルクさんの生産品目に合わせてマーガリン以外の容器にも対応できるよう発展させたいと考えています。そういう意味で商品開発にももっと力をいれたいですね。個食化に対応した機能性の高い容器は今後さらに求められると思います。例えば、高齢者用の寝たきりでも食べられるような容器とか、電子レンジにそのまま入れて加温できるようなカップなど、汎用性の高い容器をもっと提案していきたいと考えています。

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お客さま情報

お客さま

東洋科学株式会社様

事業内容 マーガリン、バター、ヨーグルト等食品容器などの製造販売

プロジェクトデータ

工事名称 星の里新工場建設工事
場所 茨城県稲敷郡阿見町大字星の里5-3
敷地面積 13,587.21 m²
延床面積 工場棟 3,877.61 m²、工作棟 60.00 m²
工期 2013年2月~10月

この事例で使用した技術