技術コラム

自動化・ロボティクスソリューション

「人にしかできない作業」の自動化の実現

Technical TOPICS

これまでの自動化とはファクトリー・オートメーションに代表されるような加工、組立、運搬、管理を自動化し、コスト削減やスピード向上といった「人ではできない作業の実現」が主な目的でした。
しかし最近は、少子高齢化による働き手の不足、働き方改革を背景に「人にしかできない作業」も自動化しないと、事業が成り立たない現場が増えてきています。

「人にしかできない作業」の代表例

  • 3K作業...従来の機械では安価に実現できなかった
  • 職人技...機械には真似できないと言われてきた
  • 判断を要する...人だからこそできるとされてきた

人の手から解放すべき作業は、3K作業だけではなく、雑菌持ち込みリスクのあるサイエンス分野熱中症リスクのある屋外物流24時間フル稼働を強いられる分野があげられます。

実例:高温中間材 吐出口清掃作業

「人にしかできない作業」は、人が無意識に柔軟に対応しているため、作業理論が不明確であったり、動作パラメータが数値化されていないなどの特長があります。
自動化の実現において重要なのは、動作の本質(現場作業の必要性、原理原則)を理解し、必要な機能を導き出し、仕様・設備コンセプト/運用コンセプトを作り上げることです。


今後の展開

・製品製造の準備/段取りなどに潜む自動化ニーズ:製品の供給、段取り変え、洗浄、廃棄、サンプリング/評価など重負荷作業

・大量の実験を早く実施するニーズ:インフルエンザ検査、PCR検査など

熟練技術者の技や、繊細な作業、官能検査など、新しいニーズにトータルインテグレーターとしての経験・ノウハウを活かし、自動化を実現します。


当社は素材メーカー系エンジニアリング会社として、多種多様な現場にて上流から下流、形の定まるものから非定形物、様々なものを検討してきた経験を活かし、安全かつ快適な作業環境の実現を目指して、これまで取り残されてきた分野の自動化に取り組んでまいります。

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