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高圧法ポリエチレン製造設備 放出ポリマー捕集装置
高圧法ポリエチレン製造設備 放出ポリマー捕集装置
「サイクロンスクラバー」
騒音・環境負荷の低減およびポリマー捕集装置のご提案
高圧ポリエチレン製造設備の重合反応工程においては、高圧・高温下で、ある条件が成り立つとエチレンの分解反応が起こり、急激に温度・圧力上昇することが知られています。その際の安全対策として、通常は緊急放出弁やラプチャーディスクを作動させ、系内のガスを放出塔経由で大気放出させる方式が採用されていますが、この放出塔の代わりに当社の「サイクロンスクラバー」を設置する事で、より安全にガスを放出させることが可能となります。
強み・特長
1着火の防止
静電気による着火災害防止が期待できます。
実績として、サイクロンスクラバー設置後に着火の発生例はありません。
2粉塵の回収
放出ガス中の同伴ポリマー粉塵は、本装置により回収されます。
3騒音の低減
放出ガスの衝撃力を吸収し、騒音の低減が図れます。
4省スペース、省エネルギー
安全に十分配慮した設計であり、かつ設備構造はコンパクトで設置スペースは小さくてすみます。
また、用役使用量が少なくてすみます。
システムの概要
- ①ポリマーを含む放出ガスは、放出弁からブローダウンベッセル内に放出されます。
- ②ブローダウンベッセル内では、放出ガスの冷却および静電気の発生が抑制され、次にサイクロンスクラバーへ放出されます。
- ③ポリマーはサイクロンスクラバーで分離捕集された後、放出ガスは大気へと放出されます。
- ④シャワリング操作でサイクロンスクラバー内壁に付着したポリマーを落とし、底部に溜まったポリマーと共に排出バルブより容易に除去されます。
必要ユーティリティ
- ①圧縮空気:計装用空気として用います。
- ②上水:着火防止、捕集効率アップ、洗浄目的で用います。
- ③蒸気:不活性ガスとして用います。
- ④窒素ガス:不活性ガスとして用います。
実績
国内 | 海外 | |
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チューブラー | 12 | 7 |
オートクレーブ | 6 | 1 |
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