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オンサイト型NMP(N-メチル-2-ピロリドン)溶剤回収・精製設備
リチウムイオン二次電池の製造プロセスから発生するNMPガスを回収し高純度のNMPに精製する、オンサイト型NMP溶剤回収・精製設備です。
従来型回収・精製プロセス
NMP溶剤で原料を溶解し、コーターで塗布後乾燥させ、発生したNMPガスを回収しローリーで外部精製業者に輸送します。
精製されたNMP溶剤はローリーで生産現場に戻され、原料溶解用溶剤として再利用されます。
課題
- ランニングコストが高い(NMPロス、ローリー輸送費、外注精製業者処理費用等)。
- 回収装置からVOCガスが屋外に排気。
オンサイト回収・精製プロセス
NMP回収装置より発生する屋外排気を再利用し、ローリー輸送していた回収NMP溶剤は現地で精製を行うことで、コスト削減と再生NMPの品質維持を実現した現地完結型の回収・精製プロセスです。
メリット
- オンサイトに精製装置を持つことで、常に高品質のNMPを使用することが可能となります。回収-精製-原料タンク移送が全てクローズドシステムになり、ローリーの積込み/積下しによる液コンタミが無くなり、漏洩や拡散などの環境汚染も無くなります。
- ローリー輸送費、外部業者費用等のコスト削減が可能となります。
- VOCガスの排出の抑制が可能です。
当社NMP回収・精製設備の特長
- 実績と信頼
- 欧米、東南アジア等、海外で40件を超える納入実績。
- 高性能
- 高い回収率(95%)と高純度な精製(99.9wt%)。→オンサイトで精製溶剤の再利用が可能となり、コスト削減に寄与。
- 使いやすさ
- ボタン一つで全自動運転が可能。→ケミカルプラント運転の経験が無くても安定した操業が可能。
- コスト削減
- ユーティリティ等運用コスト削減が可能。
- 省スペース
- 「スキッド」構造により、設置スペース削減や現地工事期間短縮が可能。
台湾におけるプラント建設 トータルエンジニアリング
プロジェクトオフィスの設立によりEPC(Engineering, Procurement, Construction)でプラント建設を行います。また、当社台湾関連会社の菱洋國際工程股份有限公司(Ling-Young Interntional Engineering Corporation)が建設プロジェクトをサポートします。
モジュール工法
海外におけるプラント建設では、多数の機器、配管、ダクト、架構を、基礎工事から据付、組立の順で行うのが一般的でした。
当社はあらかじめ工場でモジュールとして組立を行った後、解体、梱包、輸送を経て現地に運搬し組立を行う「モジュール工法」を採用しています。
モジュール工法のメリット
- 清浄性が保たれた工場で製作することにより、汚染を嫌う半導体、電子材料向け溶剤設備等に対応可能です。
工場で製作することにより品質の向上につなげることができます。 - 現地工事はモジュールの組立が中心となり、工期の短縮と建設コストの圧縮が可能となります。
関連技術・サービス
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