製造ビッグデータ解析ソリューション VectorScope™

VectorScope™は、製造現場に蓄積されている、温度や圧力、原料組成など、製造に関する様々なデータを独自の合成ベクトル手法で「製造状態」という新たな指標で可視化するシステムです。この製造状態と製品品質との関係性を探ることで、生産性向上・技術スタッフのスキルアップを実現し、安定成長に貢献します。

製造状態の可視化に特化した独自のツールにより、簡単な操作で取り扱いができます。製造プロセスを熟知された生産現場で、多くの方々にご活用いただいています。

製造条件や原料品質・運転操作・気温・湿度・圧力などの製造環境など、多種多様な要因を把握し、何がどの程度品質や歩留まりに影響を及ぼしているかを明らかにします。

解析結果は、文書や口頭では伝えることが難しいオペレーションや現場の経験を、定量的に共有することができます。

可視化→気づき→仮説検証→製造安定化、という品質改善のスパイラルアップを提供します。これにより生産性の向上だけでなく、製造技術の深化や技術伝承、研究開発へも応用されています。

これまで化学品や樹脂から、医薬・食品まで、様々な分野・プロセスに導入いただいています。

STEP1

各運転データをベクトル化しそれらを合成することにより、「製造状態」という新たな指標を生成します。

STEP2

製造状態を平面にプロットして可視化することにより、製造状態パターン（製造経験）を直感的に把握できるようにします。

STEP3

製造状態パターン（製造経験）と製造性能（製品品質等）を照合し、品質の良い製造状態の特長を実プロセスで再現して確認します。また逆に、品質の悪い製造状態の特長から悪化要因を探し出し、改善に繋げます。

VectorScope™手法は継続して繰り返し実施することで、さらに効果を発揮します。始めは複数みられた製造状態群から、目指す製造状態群へ製造の安定化を図ります。優先して解決すべき課題・大きなバラつきが解決され安定化した後は、次のバラつき（新たな課題）を探るための解析を重ねていきます。