工場クリーン化技術
高度にクリーンを要求される施設のエンジニアリング
電子デバイス部材に用いられる光学フィルム、食品分野の包装材、医薬・医療分野で利用されるフィルムなど最終製品製造工程においては、異物、細菌などの混入が、製品性能上致命的になります。
当社は、高機能光学フィルム、コンバーティング、医療関連製品工場など高度にクリーンを要求される施設のエンジニアリングを、お客さまの立場に立って痒いところに手の届くソリューションをご提供しています。
ビジネスフィールド
製膜工場、食品包装材料工場、工業品材料工場、医薬・医療用品工場、組立・加工工場、電子部品・材料工場、各種成形品工場、工場内環境改善
強み・特長
お客さまの工場建設計画などのプロジェクトにおいて企画・構想段階から設計・施工・保守管理まで、コストパフォーマンスを追求しながら、トータルでサポートします。お客さまにとって強力なエンジニアリングパートナーとしてマネージメントします。
- 最新鋭の生産環境技術の提案
- 運転を理解した作業・設備・コストのベストミックス
- 企画構想から設計・施工・保守トータルサポート
HACCP・GMP対応クリーン化技術
医薬工場、食品工場での多数の実績から培った経験により、HACCPやGMPに対応する衛生的な工場を作ります。
- 人為的誤りの防止
- 汚染・品質劣化の防止
- 高品質保証システムの確立
上記の目的を達成するため、DQ/IQ/OQ/PQ/PVを実施します。
HACCP・GMP対応クリーン化技術として、当社にはさまざまな技術を保有しております。
クリーン化設計技術
- 機能的なゾーニングプラン
- 防塵・防虫対策を熟知した設計
- 流体解析技術を駆使した空調設計
- 適切な内装仕上げ仕様
流体・構造解析は、施設・プラント・設備機器で起こるさまざまな自然現象をシミュレーションし、トラブルや検討課題に対して最適な改善策をご提案します。
フィルム加工工場におけるクリーン化として、下記の対策も行っております。
- レイアウト、作業環境、生産機器等に設計の配慮
- 塵埃などの付着を防止するための徹底方策
- 菌濃度管理(医薬・食品分野)
- 品質保証をする上では、施設面のクリーン化
課題
- 製品に埃、虫の混入のないクリーンな工場としたい。
- 製造環境を工程・作業に応じて適切に行いたい。
解決
- レイアウトの段階からクリーン区分を意識した設計で作業動線を考慮した機能的なゾーニングプランを実現。
- 要求クリーン度に併せた内装仕様、空調仕様の選定で最適なクリーン工場を実現。
工場クリーン化計画のポイント
製品の品質管理を高度に実施するには、まず材料の品質が保証されていることであり、レイアウト、作業環境、生産機器等に設計の配慮がされ、
塵埃などの付着を防止するための方策が徹底されていることです。品質保証をする上では、施設面のクリーン化が重要なポイントとなります。
クリーンルームは、下記のクリーン化の4原則によって計画すればよく、原理はすごく簡単です。
クリーン化の4原則
-
1. 室内に塵埃を持ち込まない
- ➀HEPAフィルタを設置する
- ➁室内の陽圧を維持し、差圧ダンパを設置する
- ➂エアタイト構造(気密化)にする
- ➃前室を設置する(室圧変化抑止)
- ➄入室および持込みを制限する
- ➅室内に持込むパレット・包装材料等への虫の付着防止対策、および洗浄を十分おこなう
- ➀
-
2. 室内で塵埃を発生させない
- ➀適切な動線・レイアウト計画を行なう
- ➁発塵性のない内装材を使用する
- ➂無塵衣を着用する
- ➃発塵するものは持込まない(什器・備品類等)
- ➄発塵の少ない生産機器を採用する(もしくは発塵部を区分する)
- ➀
-
3. 室内に塵埃をためない
- ➀不要な凹凸をなくす
- ➁気流分布に留意する
- ➂コーナー部に丸みをつける
- ➃室内露出配管・ダクトは避ける
- ➄帯電防止・静電気除去をはかる
- ➀
-
4. 発生した塵埃は速やかに排除する
- ➀局所大量発生塵埃の局所排気をする
- ➁換気回数をアップする
- ➂滞留部のない吹出口・吸込口を配置する
- ➃定期的な清掃を実施する(もしくは発塵部を区分する)
- ➀
ゾーンニング&レイアウト
- 開梱、梱包などじん埃が発生する作業を製造エリアから分離しクリーンエリアの汚染を防止するレイアウトとする
- 清浄度の低いゾーンからの空気移動に伴う粉塵等の異物・汚染を防止するため、清浄度の高いゾーンを陽圧レベルとする空調管理をおこなう
- 各ゾーンからの洩れ空気は清浄度の高いゾーンからの流れとする
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