分野別ソリューション

グローバルサポート

対象国特有の要求事項にも柔軟に対応したライセンス、ソリューション、トータルエンジニアリングの提供を通じて、お客さまの海外進出をサポートします。

1プロセスライセンスビジネスサポート

当社はグループ会社の三菱ケミカル社およびその関係会社である日本ポリエチレン社が行うプロセスライセンスの海外販売事業を支援しており、プロセスライセンス提供時に必要な基本設計資料の作成から、プロセス設計・機器設計・機器調達・プラント建設・試運転までのトータルエンジニアリングを提供しています。

当社(サブライセンサー)はお客さま(ライセンサー)からプロセスライセンスプラント運転技術を受け取り、技術料を支払います。 また、当社は海外顧客(ライセンシー)に対して、受け取ったプロセスライセンスプラント運転技術とともにエンジニアリング・モジュールプラントを提供し、技術料を受け取ります。

プロセスライセンス提供の標準フロー ライセンスプロポーザル:ライセンスプロセスに関する事業提案書を提出します、テクニカルプロポーザル:ライセンスプロセスに関する技術提案書を提出します、 ライセンス契約:ライセンシーとライセンス契約を締結します、PDP提出:ライセンサープロセスデザインパッケージを提出します、FID:ライセンシーにより事業の最終投資判断をお願いします 詳細設計:ライセンスプラントの詳細設計を実施します プラント建設:プラントの建設工事を行います メカコン:プラントの建設工事が完了します 試運転:スーパーバイザーを派遣しプラントの試運転を行います トレーニング:運転員のトレーニングを実施します 保証運転:ライセンスプロセスの保証項目実証を行います 商業運転:ライセンシーによる商業運転が開始されます

2当社の溶剤回収・精製設備

当社はNMP回収・精製設備で 65ユニット、DMF・DMAc回収・精製設備で49ユニットの実績があり、世界中に広く納入しています。特にNMP回収・精製設備は、近年リチウムイオンバッテリーの世界的な需要拡大に伴い、海外で多数ご採用いただいています。
また海外における建設工事の期間短縮やコスト削減を実現するモジュール工法など、エンジニアリング会社ならではの工夫もございます。

NMP 回収・精製設備

N-メチル-2-ピロリドン(N-Methyl-2-Pyrrolidone:NMP)は非常に高い溶解性があり、マスケミカルからファインケミカル製造まで幅広く使用されています。
従来リチウムイオン2次電池部材の製造工程で発生するNMP溶剤ガスは、専門の精製業者に委託して精製処理されるケースが多く、精製後の品質や処理コストが課題でした。
当社はオンサイトで精製処理を行い低コストかつ安定した品質でリサイクルできるNMP回収・精製設備を海外に多数納入し、これらの課題解決に取り組んでいます。

NMP回収精製設備、欧州10ユニット、中国23ユニット、韓国11ユニット、日本2ユニット、アメリカ19ユニット、合計65ユニット

DMF/DMAc 回収・精製設備

ジメチルホルムアミド(N,N-dimethylformamide:DMF)・ジメチルアセトアミド(N,N-dimethylacetamide:DMAc)は、合成繊維や合成樹脂の反応溶媒として幅広く使用されています。
当社の設備は高純度の回収・精製を可能(実績:99.8wt%)とし、固形分の除去や省エネルギーなど、お客さまのニーズに合わせて設計しています。

DMF/DMAc回収精製設備、ヨーロッパ1ユニット、中国8ユニット、台湾11ユニット、韓国3ユニット、日本22ユニット、マレーシア3ユニット、南米1ユニット、合計49ユニット

サイクロンスクラバー

高圧ポリエチレン製造設備の重合反応工程においては、高圧・高温下で一定の条件が揃うとエチレンの分解反応が起こり、急激な温度・圧力の上昇が起こります。
当社のサイクロンスクラバーは、省スペース・省エネルギーでありながら安全にガスを放出して着火を防ぎ、放出ガスの衝撃を吸収して騒音も低減し、さらにポリマー粉塵も回収します。

3海外プラント建設

当社は世界各国での生産拠点建設プロジェクトにおいて、基本計画・設計から、機器製作・建設・試運転・アフターフォローまでトータルエンジニアリングを提供します。また対象国により異なる特有の要求事項にも柔軟に対応し、お客さまの海外進出をサポートします。
海外建設では建設資機材の現地調達が求められるケースも少なくありませんが、当社は三菱ケミカルグループのグローバルネットワークと充実した海外調達機能により建設プロジェクトを進行します。海外調達はサプライヤー探索や評価、見積引き合い、見積評価、価格交渉といった一連業務の他、発注後の工程管理や立会検査も非常に重要です。そのためサプライヤー図面のチェック&レビューや出荷から建設サイト納入までの輸送調整など、国内調達にも増して手厚く管理しています。

海外プロジェクトの遂行

現地会社設立(会計士事務所起用、登記、営業許可取得、銀行口座開設、日本人ワークビザ取得)の後に、用地取得(候補地の選定、関係官庁許認可取得、土地売買(リース)契約締結)、関係官庁許認可取得を行います。その後、工場建設工事(測量・地質調査、概念設計、基本設計、実施設計、施工および監理)、生産設備工事(詳細設計(一部基本設計を含む)、現地および第三国よりの機器調達、輸送、現地工事)、操業準備(諸規定類の作成、教育マニュアルの作成、運転員トレーニング)の3つの工事を行い、試運転(試運転助成)を通して保守へと進行します。

日本企業の海外進出サポート・業務フロー(例)

海外調達業務フロー(一例)

発注前は調達業務代行を行います。FS、予算の段階でグローバル調達ネットワークを活用し、ベンダー探索、見積引き合いし、予算承認の段階で見積評価、ネゴ・契約締結支援を行います。発注後はベンダー管理業務等、代行を行います。ベンダー発注範囲に含まれる設計KOM(キックオフミーティング)の段階で、設計チェック&レビューをし、材料調達PIM(操作関連ミーティング(制作前)、PMI(簡易材料試験)、制作IMI(中間検査)、検査、梱包FI(完成検査)の段階で、工程管理、立会検査を行います。その後、ベンダー発注範囲を超えた輸送の段階で輸送調整が行われます。

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