食品
食品エンジニアリングの特長的な6つのソリューションをご紹介します。
1サニテーション対策のポイント
食の安全・安心を守るため、衛生的かつ異物混入リスクに最大限考慮した施設設計を構築してまいります。HACCPやFSSC22000の原則に基づく衛生管理が容易な工場計画はもちろんのこと、豊富な経験とノウハウでお客さまの運用に最適な導入対策をご提案します。
2フードディフェンスのポイント
異物混入防止や適切な衛生管理により、食の安心・安全体制を強化するフードセーフティに対し、意図的な異物の混入を防止する取組みのことをフードディフェンスと言います。入退室管理や監視システムの導入、監視カメラの設置など、フードディフェンスの手法は様々です。当社では、お客さまの導入目的と期待する効果を明確にし、費用対効果の高い計画をご提案します。
フードセーフティー
食品安全 ― 食の安全・安心体制を強化する
防虫・防鼠
- 原料入荷口にはインターロックを設置し、開放状態にならないように
- 侵入した昆虫を除去するために捕虫器を設置
- ネズミ返しの設置
ゾーニング
- 衛生区域ごとに色分けを行い作業者が区域を識別できるようにする
温度管理
- ドッグシェルターでコールドチェーンの維持
- 必要箇所に前室の設置
フードディフェンス
食品防御 ― 意図的に混入から安全を守るための対策
入退室管理
- 暗証番号・生体認証・ICカード等を利用して不審者の侵入や情報漏洩を防ぐ
- カメラや入退室ログは一定期間保存する
監視カメラ
- 外壁や門にカメラやセンサーを設置し部外者の侵入を防ぐ
- 各作業部屋や作業者近くにカメラを設置し内部犯罪対策、作業ミスの防止
施錠
- 原料投入口や受水槽は施錠を行い管理者のみ解除できるようにする
その他リスク管理
- 入室時体温検査
- 作業室入口にロッカーを設置し、私物を指定区域以外へ持ち込ませない
3省エネルギー対策のポイント
食品工場では、製造工程で調理や品質維持の為、高温・低温・冷温の熱負荷など製造コストへのエネルギー消費の影響が多くなります。
当社では、豊富な経験によりさまざまな省エネルギー対策を積上げお客さまの競争力の向上とカーボンニュートラル等の社会的責任の目標に貢献します。
配管
- 放散熱量削減のため保温強化
- 変流量制御に変更
- 最短ルートの配管構成
照明
- タイマー・人感センサー・調光制御
- LEDの採用
- ソーラー外灯
コンプレッサ
- 吐出圧の最適化
- 台数制御の最適化
空調
- 空調のデマンド管理
- 送風機のインバータ制御
- 省エネVベルトの活用
- 低圧損フィルターの採用
受変電設備
- 高効率変圧器の導入
- バンク毎の負荷偏り是正
生産設備
- インバータ制御
- 高効率モーターの採用
- 熱回収(プロセス)による用役量削減
- 放散熱量削減のため保温強化
冷熱源(冷凍機等)
- 台数制御の適正化
- 高効率機器の導入
- 冷水出口温度の緩和
- ポンプのインバータ制御
温熱源(ボイラー)
- 台数制御の最適化
- 運転圧力の調整
- 蒸気漏れ対策(継ぎ手、バルブ)
- 省エネ燃焼システムの導入
4コールドチェーン構築のポイント
商品ごとに適切な温度で切れ目のない取り扱いは、美味しさの維持や品質の劣化防止、消費期限の延長など商品価値や企業価値の向上に繋がります。製造工程毎の最適な設備と施設、温度の記録やトレーサビリティ等の情報システム、非常時のバックアップ設備等、原材料から製品出荷までのコールドチェーン全体の構築計画をご提案します。
生鮮食品
冷凍機省エネシステム、温度マッピング(GDP対応)による温度管理と結露結氷対策(建物配置、レイアウト、天井裏サーキュレーション、湿度コントロール、デシカント空調、IRデフロスタ)だけでなく、体感温度コントロール(気流シミュレーション、ソックダクト、温度監視)で働く人にやさしくかつ商品の乾燥品質劣化にも配慮した環境をご提案します。
冷凍食品
適切な加工温度と保管温度を構築するとともに自動化支援、無人化計画などの自動化支援やゼロエネルギー(蓄電池、太陽光発電、再生可能エネルギー利用、水素燃料電池など)化などお客さまのカーボンニュートラルへの取り組みに合わせ最適なソリューションをご提案します。
パン・米飯
穀物原料・副原料の保管の温湿度環境を始め、焼成、炊飯、冷却等の工程と仕掛製品に最も適した製造環境を構築します。品質劣化を防止する適正温度での恒温化や包装・仕分け待機・搬送容器等一貫した最適なソリューションをご提案します。
5ロジスティクス最適化(工程ハンドリングからSCM最適化)のポイント
製造だけではなく、ロジスティクスという観点も工場にとって大切な要素機能です。工場内においては、入荷~原料・資材保管~製造ラインへの供給~製品保管~仕分け・出荷という一連の工程に対して、豊富な経験と物量分析をもとに最適な運用方法と機器・設備を提案します。また、SCM(サプライチェーンマネジメント)の観点では、データに基づく拠点配置とサービスコストバランスの検証が可能です。
6働きやすい工場設計のポイント
食品工場では、昨今、労働力不足やスタッフの高齢化が課題となっており、誰もが安心して効率よく働けるような仕組みや環境作りが不可欠です。当社では、お客さまに合わせた安全作業・負担軽減作業の設備構成やコミュニケーション・リフレッシュの促進に配慮した施設設計をご提案します。
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